気になる新作インディーゲームの開発者にインタビューする本企画。今回は、Pengonauts開発、PC/Mac向けに5月1日にリリースされたデッキ構築ローグライト『StarVaders』開発者へのミニインタビューをお届けします。
本作は、『スペースインベーダー』のような要素が追加されたデッキ構築ローグライト。毎ターンデッキから何枚かのカードを引き、コストやりくりしながらカードを使い、画面上部から侵略してくるエイリアンを全滅させていきます。日本語にも対応済み。
『StarVaders』は、2,800円で配信中。


――まずは自己紹介をお願いします。一番好きなゲームは何ですか?
Eddie 本作のリードデザイナーのEddieです。好きなゲームは『Portal』です。
――本作の特徴を教えてください。また、そのアイデアはどのように思いついたのでしょうか?
Eddie 本作の最もユニークな特徴の2つは、バトルと私たちがクロノトークンと呼んでいるものです。
本作のバトルは『スペースインベーダー』に似ていますが、ターン性の戦術が混ざっています。エイリアンたちはターンごとに下に移動し、プレイヤーはカードを使ってエイリアンがグリッドの底に到達する前に倒すのです。
また、本作にはクロノトークンというものもあり、ゲーム中のほとんどのものをリロール(巻き戻し)することができます。バトル中に使ってターンをやり直したり、手に入る報酬をリロールしたり、あるいは遭遇したバトルをリロールすることもできるのです。
バトルシステムは、『Bullet』と『Under Falling Skies』という2つの偉大なボードゲームにインスパイアされました。リロールの仕組みは、このジャンル特有のランダム性に対抗するために作られました。
――本作の開発にあたって影響を受けた作品はありますか?
Eddie 本作はさまざまなメディアからインスピレーションを得ています。『Slay the Spire』や『Into the Breach』はゲームデザイン面で大きなものです。また、ビジュアル面ではSF映画やメカメディア、アニメから影響を受けました。

――本作の開発中に一番印象深かったエピソードを一つ教えてください。
Eddie 本作は、プレイテスターたちからの継続的なフィードバックを受けながら、3年以上かけて作られました。何度も繰り返されたこの前後のプロセス全体が、私が考える開発中の最も印象的なエピソードです。すべてのフィードバックに絶えず感謝しています。
――リリース後のユーザーのフィードバックはどのようなものがありましたか?特に印象深いものを教えてください。
Eddie リリースから2週間で、すでにプレイ時間が数百時間に達しているプレイヤーもいるほど、本当に楽しんでいただいているようです。多くのプレイヤーが、本作のQoLとバラエティ性を賞賛してくれています。
印象深いものですと、多くのプレイヤーが、「『Slay the Spire』を初めてプレイしたときと同じような感覚を与えてくれる初めてのゲームだ」と言ってくれました。そのようなメジャータイトルと比較されることは、私たちにとって大きな刺激となり、モチベーションを高めてくれました。
――ユーザーからのフィードバックも踏まえて、今後のアップデートの方針について教えてください。
Eddie 私たちはしばらくの間、新しいコンテンツのアップデートを行い、ゲームバランスを調整し続けることで、本作のサポートを継続します。
――本作の配信や収益化はしても大丈夫ですか?
Eddie まったく問題ありません。
――最後に日本の読者にメッセージをお願いします。
Eddie フィードバックやさまざまな声を届けてくださり、ありがとうございます。私たちはすべてのレビューを読み、皆さんからの提案やメッセージに感謝しています。これからもより良いゲームを作っていきますので、楽しんでいただければ幸いです!
――ありがとうございました。


◆「注目インディーミニ問答」について
本連載は、リリース直後のインディーデベロッパーにメールで作品についてインタビューする連載企画です。定期的な連載にするため質問はフォーマット化し、なるべく多くのデベロッパーの声を届けることを目標としています。既に700を超える他のインタビュー記事もあわせてお楽しみください。