
ビングが90年代に発売した戦略シミュレーションゲーム『はるかぜ戦隊Vフォース』および『バックガイナー』シリーズの版権が、なんとYahoo!オークションにて販売されています。
数億円で三部作を完結させられる!
初代PS・SS向け『はるかぜ戦隊Vフォース』は、アニメーションカットシーンをメインに据えた戦略シミュレーションゲームです。キャラデザ・アニメ監督は「ガンダム00」「鉄血のオルフェンズ」の千葉道徳氏、メカデザインは「ガンダムSEED」の平井久司氏など豪華スタッフが携わっており、声優も白鳥由里さん、矢島晶子さん、今井由香さん、天野由梨さんらが参加しています。
『バックガイナー』も同じくアニメSLGで、三部作で展開される予定でした。1997年に『覚醒編・ガイナー転生』1998年に『飛翔編・うらぎりの戦場』が発売されましたが、最終作となる『完結編・そして未来へ』が発売される予定でしたが、ビングのゲーム事業撤退により未完に終わりました。
そんな2作品ですが、現在Yahoo!オークションにて版権が出品されています。『はるかぜ戦隊Vフォース』は3億3,000万円から、『バックガイナー』は1億6,500万円(1億6,500万1円即決)で出品されています。
ジャンル問わず状態の良いお宝との交換も可能だそうですが、等価交換ではないとのこと。また、両権利を早く落札すると、当時参加した声優9名の色紙がプレゼントされると記載があります。

説明欄では、権利者が次の作品を準備するための制作費を目的に代行出品している旨が書かれており、落札者には所有するすべての権利が譲渡されます。これらをベースにアレンジするも、他媒体で利用するも、自由かつ独占的な権利を得ることができます。また、アニメ製作会社、ゲーム企画・制作会社などへの紹介も希望があればサポートするとのことです。
出品ページには攻略本の画像などが掲載されていますが、落札して譲渡される権利はどこまでの範囲なのかは出品ページ上では不明です。実際に移植や新作を動かすに当たっては、本作に携わったスタッフとどういった契約を交わしていたのかも整理し直す必要がありそうです。
ただ、三部作を完結させられるというロマンがあるのは事実です。ゲーム事業から撤退したり、消滅した企業は権利の行方が不明になることはよくあります。そのため、こうして権利の所在が明確になっていること自体は注目に値します。落札者が現れるのかを含め、今後の動向に注目です。
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