ネクソンの『マビノギ英雄伝』の世界をベースに、物語を再解釈した新アクションRPG『Vindictus: Defying Fate』のパブリック・アルファテストが6月9日より、Steamにて開始されます。前回のプレアルファテストからアップデートがなされ、新たなキャラクターや改善された戦闘システムを体験できます。
今回はネクソンからのコード提供のもと、アルファテストの内容を一足先に体験できる機会をいただきましたので、グラフィックやバトルなど注目の要素にフォーカスしたレポートをお届けします!
また、本誌では本作のコンセプトなどネクソンにインタビューした記事も掲載中ですので、あわせてご確認ください!
『Vindictus: Defying Fate』についておさらい!前回のテストからの変更点は?
まずは『Vindictus: Defying Fate』について、軽くおさらいをしましょう。本作はネクソンが開発した『マビノギ英雄伝(Vindictus)』と世界観を共有するアクションRPGで、これまで描かれなかった側面へのフォーカスや物語の再解釈が行われ、新たなストーリーが展開されます。
そのため、これまで『マビノギ』や『マビノギ英雄伝』をプレイしたことがない!という方でも安心してストーリーを楽しめるような作りになっています。

回避やガードを行いながら派手な演出のスキルを発動する『マビノギ英雄伝』のバトルシステムの基盤を継承しつつ、さまざまな要素が現代のプレイヤーの感覚に合うようにアレンジされており、操作するキャラクターごとにプレイスタイルやコンボがまったく異なるという楽しさもあります。
以前に開催されたプレアルファテストからの変更点として、2人のキャラクター「デリア」「カロック」が追加されたほか、仲間のNPCとともに戦闘をするシステム、拠点となる街のさまざまな機能や、マルチプレイなども体験可能です。
キャラクターのカスタマイズ機能や拠点のシステムなど、新要素に注目!

プレイを開始すると、まずはキャラクターの選択やカスタマイズを行うことができます。今回は新たに追加されたキャラクター、「デリア」を選択。ストーリーがある程度進行すると、操作するキャラクターは自由に切り替えることも可能です。
キャラクタークリエイトの画面ではキャラクターの体型やそれぞれの部位のバランスなどを細かく設定可能。瞳の色や髪型、コスチュームなどはゲーム内通貨でアンロックできるほか、進行度に応じて入手できるものも。


ゲーム内通貨はフィールドの宝箱などから獲得可能で、街のなかにある衣装室などでコスメアイテムの購入、カスタマイズなどができます。コスチュームはカジュアルなものからセクシーなもの、鎧など幅広いジャンルが用意されており、頭、胴、腕、腰、足などそれぞれのパーツごとに装備を選べます。


さらに、メイクのなかには顔の傷だけでなく、内腿、胸元のホクロなど最近のニッチなトレンドもバッチリ。自分好みの幅広いキャラクターカスタマイズが可能となっているのは嬉しいポイント。製品版でのさらなるパワーアップにも期待が持てます。


コンボアクションのチュートリアルの後に、プレイヤーは今回のテストでの物語の拠点となる「コルヘン街」を訪れます。ここでは前述の衣装室をはじめ、武具の生産や強化が行える鍛冶屋やプレイヤーが関わることになる「カルブラム傭兵団」の駐屯地などが存在しています。
鍛冶屋ではモンスターを倒した素材やお金を使うことで装備の生産や強化が可能になっており、強化することでステータスが上昇します。コスメアイテムを買い漁りすぎると装備に回すお金が足りなくなってしまうこともあるので、ご利用は計画的に!筆者はやらかしました。



アルファテストのストーリーを特定の段階まで進めることでマルチプレイに切り替えることもでき、街ではジェスチャーなどを通じて他のプレイヤーとの交流を図ることもできます。フォトモードではカメラ操作のほか、ジェスチャーを使っての写真撮影も可能です。


仲間とともに危険なフィールドを切り抜けろ!「現代らしさ」を取り入れたバトル

今回のテストでプレイヤーに課せられる最初のミッションは、「北の廃墟(Nothern Ruins)」と呼ばれる地域の調査。古代には要塞として用いられていたこの地域は、今ではフォモール人によって支配されており、「ノール」と呼ばれる獣人たちのテリトリーになっています。


フィールドの探索ではプレイヤーをサポートするNPCと行動を共にできる「仲間システム」があり、戦闘などを自動で行ってくれます。
セーブポイントとなる野営地ではサポートキャラクターだけでなく、メインキャラクターも変更可能なので、色々なキャラクターを触ってみたり、組み合わせを模索する楽しさがあります。


戦闘では回避やガードを交えたアクションと、それぞれのキャラクター固有のアクションやアクティブスキルを駆使しながら戦います。アクティブスキルは4種類用意されており、それぞれのクールタイムを持っています。
アクティブスキルはフィールドで獲得できる素材を使ってアンロックすることができ、クールタイムの短縮や威力の増加など、ツリー形式で強化していく要素も。


また、ボスとの戦闘では「ジャストアクションシステム」という、特定の行動に対してタイミングよく操作すると特別なアクションを発動できるシステムも。ボスの攻撃をタイミングよく回避やガードやすることで大きな隙を作ったり、態勢を崩して攻撃のチャンスを生み出すことができます。
ジャストアクションシステムが発動する攻撃は青い光などで予兆が表示され、決まった時には演出も相まって爽快感があります。さらに、ダウン状態となった敵には強力な「フィニッシュアクション」をお見舞いしてやりましょう。



そのほか、弱攻撃と強攻撃を組み合わせたコンボルートも複数存在しており、全体としては『マビノギ英雄伝』本来のアクションの派手な演出といった部分を残しつつも、さまざまな要素や現代らしさを取り入れたアクションに仕上がっています。
マルチプレイでは強敵となる「白い暴君」「ブラッドロード」に挑戦できる特別な依頼も用意されています。

今回は『Vindictus: Defying Fate』アルファプレイテスト先行体験の様子をお届けしてきました。キャラクターデザインやコスチュームなどビジュアルやグラフィックにこだわっており、豊富なカスタマイズが楽しめるほか、バトル演出やカットシーンでもその恩恵がみられます。
戦闘ではさまざまなルートでコンボを繋げていく楽しさや、キャラクター固有のアクション、攻撃に対するジャストアクションといった要素もあり、シンプルながらも奥深い戦闘を楽しむことができます。

一方で、UIのブラッシュアップや細かい部分については使いづらさを感じる部分もあり、今後の改善が期待されます。そしてやはりネックなのは、現時点では日本語に非対応という点でしょうか。
カットシーンをはじめ会話するシーンも多く、日本語があればさらに本作の世界に没入できることでしょう。インタビューによると日本語は開発の初期段階から対応が計画されているとのことなので、今後の情報にも注目です。

『Vindictus: Defying Fate』のパブリック・アルファテストは6月9日より、PC(Steam)向けに開催予定です。
¥10,980
(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)