
GIGABYTE製GeForce RTX 5000シリーズのグラボで使用されているサーマルゲルの垂れが問題となっています。
GPUの置き方が一因とされる一方で、GIGABYTE公式は耐久試験や耐熱性などを理由に問題ないとする声明を発表、ユーザーらからは不安の声が寄せられています。
PCのグラボは縦置き?それとも横置き?もし縦置きならご注意を
GIGABYTE製GeForce RTX 5000シリーズおよびRadeon RX 9000シリーズでは、一般的に使用されているサーマルパッドではなく熱伝導性ゲル(サーマルゲル)が使用されています。
このサーマルゲルが使用中に想定以上に垂れることが問題となっており、中には購入後比較的短時間で発生したとの報告も寄せられています。
韓国のPCハードウェアコミュニティであるQuasar Zoneでは、あるユーザーが状況を報告。一日数時間、購入後わずか1ヶ月ほどで発生したとした上でサーマルゲルが大きくはみ出ている写真を公開しています。
GIGABYTE公式は一連の報道をうけ、多軸振動試験や長時間高負荷試験、縦置き横置き両条件での耐久試験や製品出荷時の品質試験など各種試験の実施と使用しているゲルの耐熱性能を根拠に、一連の問題はあくまで見た目だけであり、製品の性能や信頼性、また寿命などに悪影響はないとする声明を発表しています。

グラフィックボードはPCケースを立てた状態で設置面に対し垂直のマザーボードから直角となる形で接続する「横置き」が一般的ですが、一方でマザーボードと平行となるようにライザーケーブルを使用して接続する「縦置き」型のPCケースも存在しており、一連の問題は「縦置き」がその一因ではないかとの推測も一部ユーザーの間でなされています。
GIGABYTEの声明ではあくまで初期生産モデルでのみ見られる問題であり、既に問題を調査した上で適切な量にゲルを調整したとしていることから、一連の報告はじきに収束するものと考えている模様で、現時点ではリコールなどの対応は行なわない模様です。
ただ、例え公式からは問題ないと説明があっても、ユーザーからすればやはり気になるところ。対象製品のユーザーはお使いのPCの状態を確認されてはいかがでしょうか?